FinalCutProXストレージ確保対策/ライブラリ構造編

2019年7月13日

iMacにFinal Cut ProをインストールしてYoutube用に何本か動画編集をしたころ、何気なくiMacのストレージをみたらびっくりするほど空き容量が減ってました。

原因を探っていくと犯人はFinal Cut Pro Xが生成したライブラリファイル。なんと120GBものサイズになっていました。

スクリーンショット 2019-06-08 17.21.41[5]

僕が編集した動画はYoutubeにアップする用の動画で、iPhoneで撮った長くても30分くらいの動画の不要部分をカットして、ところどころにテロップを配置するだけの動画。

元の素材となった動画ファイルもYoutubeアップ用に書き出しした成果物も1GBとか2GBとかそれくらいのものばかりなのになんで??

ってことで色々調べてみましたが、Final cut pro Xのユーザーは初心者からプロの人までかなり多くて、ネットで情報を探すと難しい内容が多い印象でした。

今回、自分なりにFinal Cut Pro Xでのファイルの扱い方を簡単にまとめて、自分なりのファイル管理方法を考えたので超初心者向けに共有したいと思います。

以下に当てはまる方向けです。

  • これからFinal Cut Pro Xを使おうとしている
  • Final Cut Pro X 使い始めてみたらMacのストレージがいっぱいになってしまった
  • ライブラリって?イベントって?プロジェクトって?な人
  • レンダリングファイルって何?な人

長くなってしまったので前後編の2回に分けています。

前編の今回はファイル管理のためにFinal Cut Pro Xのライブラリ構造について説明したいと思います。

前編:FinalCutProXストレージ確保対策/ライブラリ構造編←今回

後編:FinalCutProXストレージ確保対策/レンダリングファイル編

Final Cut Pro Xでのライブラリ構造 プロジェクト/イベント/ライブラリ

プロジェクト

まず、プロジェクト、イベント、ライブラリの中で一番小さい単位の「プロジェクト」から見ていきたいと思います。

Final Cut Pro Xは動画編集ソフトなので、ユーザーはこのFinal Cut Pro Xを使って成果物として動画を作りますよね。

この最終的な成果物としての動画の設計図にあたるものが「プロジェクト」です。

ユーザーはプロジェクトに素材となる動画や静止画、音声ファイルなどのメディアファイル、タイトルと呼ばれる文字(テロップとも言います)、トランジションやエフェクトなどを設定して動画を作っていきます。

そしてこのプロジェクトを元に動画を書き出しすると一本の動画が完成します。

スクリーンショット 2019-07-02 20.29.34

プロジェクトは、Final Cut Pro X内で下のように表示されます。

スクリーンショット 2019-06-30 16.03.33[7]

そしてプロジェクトを編集するときはこのようなタイムライン上で編集していきます。

スクリーンショット 2019-06-30 16.05.51[5]

イベント

「イベント」はプロジェクトやプロジェクトで使う動画、静止画、音声ファイルなどのメディアファイルを入れておくフォルダのような役割です。

スクリーンショット 2019-07-02 20.46.35

Final Cut Pro Xではイベントはこのように表示されます。

スクリーンショット 2019-06-30 16.07.13[17]

一つの「イベント」の中にいくつもの「プロジェクト」を作ることも可能です。

あるプロジェクトと、そのプロジェクトに使うメディアファイルが同じイベントの中にある必要もありません。

なので、自分で管理しやすいように自由にイベントを作ることができます。

例えば

一つのプロジェクトとそのプロジェクトに使うメディアファイルを一つのイベントにまとめる

プロジェクトはプロジェクトのイベント、メディアファイルはメディアファイルのイベントにまとめる

オープニングやエンディングなど、どの動画でも使うメディアファイルだけのイベントを作る

など、自分が使いやすいイベントの使い方を考えるといいと思います。

ちなみに僕は「一つのプロジェクトとそのプロジェクトに使うメディアファイルを一つのイベントにまとめる」方法で管理しています。

ライブラリ

「ライブラリ」は「イベント」をまとめる、さらに大きな入れ物のようなものです。

スクリーンショット 2019-07-02 20.54.54

「ライブラリ」はFinal Cut Pro X上ではこのように表示されます。

スクリーンショット 2019-06-30 16.07.13[15]

この画像ではFPC_test2という「ライブラリ」の中に二つの「イベント」(2019-06-29と2019-06-30)が入っています。

「ライブラリ」も自由に作成することができ、Final Cut Pro X上で二つ以上のライブラリを開くことも可能ですが、あるライブラリの中(のイベントの中)のプロジェクトに、別のライブラリの中(のイベントの中)のメディアファイルを使用することはできません。

プロジェクトが所属していないライブラリの中のメディアファイルをタイムラインにドラッグして設定しようとすると下記のようなアラートが出て、プロジェクトが所属しているライブラリ内にメディアファイルのコピーが作られます。

スクリーンショット 2019-06-30 12.03.22[6]

ファイルサイズの大きいメディアファイルを複数のプロジェクトで使う必要がある場合、一つのライブラリで管理した方が無駄の少ないファイル管理と言えるでしょう。

また、ライブラリにはもう一つ重要な側面があります。

それは「ライブラリ」がユーザーがMacのFinder上で一つのファイルとして扱える単位だということです。

スクリーンショット 2019-07-02 21.00.27

例えば、編集中のデータを誰かに渡して続きの作業をしてもらう時、Youtubeに公開済みの動画の編集データを作業用ストレージから保管用ストレージに移したい時など、ファイルを移動できるのはライブラリ単位ということになります。

プロジェクト、イベント、ライブラリのまとめ

  • プロジェクトは動画の設計図
  • イベントはプロジェクトやメディアファイル(素材)のフォルダ
  • プロジェクトとメディアファイルの関係はイベントをまたいでよい
  • ライブラリにはイベントを入れるフォルダ
  • プロジェクトとメディアファイルの関係はライブラリを超えられない
  • MacのFinder上ではライブラリを1つのファイルとして扱う

ライブラリファイルの扱い方

ここまでで、FinalCutProXでのプロジェクト、イベント、ライブラリの構造が分かりました。

ここからは一つのファイルとして扱えるライブラリをどのように扱うか考えていきたいと思います。

ライブラリファイルの保存場所

ライブラリファイルは自由に作成でき、保存場所も自由に指定できます。

ライブラリファイルの作成はFinalCutProXのファイルメニューから新規->プロジェクトです。

スクリーンショット 2019-07-13 17.31.32

プロジェクトファイルを作成するとこのようなウィンドウが開き、プロジェクト名やプロジェクトのプロパティを決めることができます。

スクリーンショット 2019-07-13 17.36.03

OKを押した後、ライブラリファイルの保存場所を決めます。

ライブラリファイルはどこに作成することもできますが、外付けのストレージに保存する場合は注意が必要です。

後編で説明しますがFinalCutProXでは編集作業中にレンダリングファイルというデータを大量に生成していて、それを読み書きしています。

なので処理速度の遅い外付けHDDに編集中のライブラリファイルを保存するのはお勧めできません。

とはいえ、動画編集をやるとかなりライブラリファイルが大きくなるので外付けなら少し高くなりますがSSDがおすすめです。

僕はSamsungのX5というのを買ってみましたが、快適に動画編集できています。

編集中のライブラリファイルは外付SSDにおいておき、編集が終わったら大容量の外付けHDDに移しています。

この方法なら外付けSSDも500GBあれば十分ですね。

一つ注意点があって、Thunderbolt3ポートのあるmacでしか使えないのでお持ちのmacの仕様を確認してくださいね。

メディアファイルをライブラリにコピーするかしないか

「イベント」の説明で、イベント内にはメディアファイルを入れておくことができると説明しましたが、イベントの中にメディアファイルを配置するのに二つの方法があります。

1. 元のメディアファイルをライブラリの中にコピーする

2. 元のメディアファイルへの参照をライブラリの中に作る

どちらの方法をとるかは、Final Cut Pro Xの環境設定を開き「読み込み」タブの「ファイル」という項目で設定できます。

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「ライブラリストレージの場所にコピー」を選択しておくと、メディアファイルをイベント内にドラッグした時に、メディアファイルのコピーがライブラリの中に作られます。

メディアファイルの分だけいライブラリファイルのファイルサイズが大きくなりますが、ライブラリファイルさえあれば編集を再開できるため管理が楽になります。

「ファイルをそのままにする」を選択すると、メディアファイルへの参照だけがライブラリに追加されます。

ライブラリファイルはメディアファイルを含まないためファイルサイズが小さくなりますが、参照元のメディアファイル自体が削除されたり、ライブラリファイルだけを誰かに渡して編集の続きをしてもらおうとすると、ライブラリはファイルを参照できなくなるため「ファイルが見つかりません」と表示されて編集ができなくなります。

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ちなみにメディアファイルのファイル名を変更したり、フォルダの構成を少し変更する程度ではFinal Cut Pro Xでは参照を見失わず追跡してくれるようです。

上記を踏まえて僕は「ライブラリストレージの場所にコピー」を選んだ上で、メディアファイルをライブラリに追加したら、さっさと元のメディアファイルを削除しています。

こうすればストレージの容量を増やさずに、ファイルの参照を気にせず作業用ストレージから保管用ストレージに移動できるからです。

もしも動画の素材となったメディアファイルそのものが必要になったら、Finder上でライブラリファイルを右クリックして「パッケージの内容を表示」をクリックしてイベント名のフォルダにある「Original Media」から取り出せばいいのです。

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まとめ

というわけで今回はFinalCutProXのプロジェクト、イベント、ライブラリの構造とライブラリ単位でファイルを扱う方法について書いてみました。

最初はライブラリやらイベントやらの意味が分からず、どう扱っていいのかわからなかったですが、いろいろ調べて理解できたおかげで動画編集に集中できるようになりました。

みなさんのお役に立てれば幸いです。